交差する想い

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なんだかキスのこと思い出したら 今更、赤面してきた。 でも裕は、あの日どんな気持ちで、 私にキス・・・したんだろう…。 「ねぇ裕…もうあんなこと・・・するのやめてね?」 「ん…?」 勝手に頭の中で進んでいってた妄想のまま突然口にしてしまった言葉に 裕は顔に“?”マークを浮かべながら私を見下ろしてくる。 「おとといのこと…」 「おととい?…って?」 「だから…私の家で…」 いい加減、察してよ。 「…何?」 何って・・・ここまで言えばわかるでしょ? 「だからぁ!…家でしたこと…」 強気で言い始めたものの、だんだん小さくなってしまった声のトーン。 「家でなんかしたか?」 うそっ… まさか忘れてるの? 信じられないって思いながら、 ゆっくり裕を見上げると、 ニヤニヤしながら、意地悪く笑みを浮かべてこっちを見てくる。 うわっ!最悪。 なにその顔。 気づいてんじゃん!
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