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裕と門田さんが恋人同士…
いや、そんなわけない、
絶対に違うって思っていても、
一応、確認したい自分もいて
ギュッと手を握り締めると、ゴクっと一回つばを飲んでキョトンとしている彼女を見上げた。
「彼氏…社内の人?」
「あっ…はい…」
門田さんはゆっくりと、
微笑みながらうなずいた。
「へ、へぇ…そうなんだぁ…年上?」
「えぇ…まぁ…」
うそ…社内で年上なの?
ちょ、ちょっと
マジ勘弁してよ…。
私の呼吸は、ますます荒くなる一方で。
「その人とは…いつから付き合ってるの?」
「……?」
「何歳?」
「何型?」
「どんな人?」
「主、主任…?」
えっ?
無意識のうちに質問攻めにしていた自分に気づいてハッと我に返った。
「どうして…そんなに聞くんですか?」
「あ、あぁ~門田さんの彼氏ってどんな人なのかなって…ちょっと気になって…」
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