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門田さんは、ポテトを口に加えながら
大きく首を横に振ると
「いえ…そんなことないです。もういっぱいいっぱいで…」
今、私の目の前にいる門田さんは、
いつもと同じ暗い…というよりも穏やかな彼女。
だけど、あの営業姿を見ると、ここまで来るのには
きっと並大抵な努力じゃないって気がする。
これはマジで本気にやらないと
やばいかも…。
「初めは、本当ただその場に座ってるだけみたいな感じで…参りました…」
うつむきながら苦笑いでそう言う。
そっか…やっぱり努力したんだね…
「門田さんは入社当時から営業部?」
「はい。そうです」
へ、へぇ…。
それは凄いな…。
もし私の入社時と同じなら
配属先は自分で何部か希望を出せるはず。
私は間違っても営業部だけは、書かなかったけど。
門田さんは自ら営業を選んだってこと?
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