王道を捨てて、不良校へ。

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ごろごろしていたらいつの間にか寝てしまったらしい、外はもう朝になっていた。今日の昼には引っ越して、明日は一日荷解きに消えるだろう。 明明後日からは学校が待っている。 まぁ、それは置いといて、昨日風呂に入るの忘れてたから一先ず風呂に入らなくては。俺はバスタオルと着替えを持って風呂へ。 風呂からあがった頃には母親に飯食いなさいと急かされて朝飯 兼 早すぎる昼飯を食べる。 そして俺達はもとの家に別れを告げて父の運転する車に乗り新しい家へと旅立った。 車に乗っている間は音楽こそ流れているが、本など読むと体質上酔うからかなりの手持ち無沙汰で、昔のこととか考えてみる。 もともと父親が結構転勤を繰り返す職種の人だから、友達という友達はもはやいない、幼なじみがいた気がするが、遠過ぎる記憶で、もはや曖昧である。 …考えてみればみるほどぼっちな俺。 べ、別に腐男子になったのとか、友達がいなくて暇潰しにBL本読んだらはまった…とか、そんなんじゃないんだからな! …やばい、マジで虚しくなってきた。 そんなこんなで自虐的思考に陥っていると、母親がパーキングエリアで休憩したいと言い出し、道が思ったより空いていたこともあって 休もうか という流れになった。 そしてパーキングエリアで美味そうなお菓子を物色後、ケータイに そろそろ出るわよ とメールが入ったので慌ててお菓子を買って車のもとに急いだ。 車についたら俺の両手の袋を見た母親に若干呆れられながらも気にせず乗り込み車が出発した。 そして3時間くらい乗っていると、だんだん住宅街と呼べる 家ばかりが密集している通りに出た。
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