王道を捨てて、不良校へ。

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その中の一つの家の前にはすでに引っ越し業者のトラックが止められていて、そこが自分達の新しい家なのだろうと考えていると、案の条その家の前に止まった。 さすがに何度も引っ越ししてるとなると、段取りがかなりスムーズに進んでるんじゃないかと思う。 まぁ、そんなことは置いといて、巨大な家具だけ業者さんに任せて今日はだらだらすることに。 計6時間近く車に乗っていたんだ。体が気だるくて仕方がない。 業者が帰るまではパーキングエリアで買ったお菓子を食べてお茶を飲み まったりと過ごし、業者が去ったのを確認すると愛しのMYベッドに寝転がり、ごろごろを満喫。 あ~、今ちょっと幸せかも…。でも唯一不満なのは漫画類がまだすべて箱詰め状態なこと。 まぁ、めんどくさいから明日の荷ほどきで開封、明後日ごろごろしながらまた読み漁るかな~。 そんなことをうとうとしながら考える。やばい、俺なんか初っぱなから寝てばかりいるんだけど…。でも…まだ萌えがあるのは明明後日からだし…寝てても良いよな…。 そんな言い訳を考えながら、眠気に誘われるまま素直に目をつむり眠りの世界に。 その日はイケメン総受けに鼻血さえ出しはしないが手を合わせて神様に感謝してる俺という、なんとも不思議な夢を見た。むしろ現実になればいい。 目が覚めて、続きを見ようと再び寝転がった俺の頭に 母親の拳骨が降りてきて 痛みに悶える俺をよそに 御飯よ と言い、リビングに向かう母親の背中を恨めしげに睨む俺。現実は夢ほど甘くない。 また風呂に入ってないことに気づいて服だけ引っ張り出し、タオルも共有室に置く物 の段ボールから拝借した後母親に捕まり朝飯を食わされてから風呂に入った。
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