王道を捨てて、不良校へ。

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風呂からあがると、部屋に向かい段ボールの中身を出す作業が始まる。 漫画の段ボールは開けたら読みたくなるのが分かりきっているので一番最後に回す。 大体片付いたかというところで一担休憩。冷蔵庫を覗いてみたが案の条というかなんというか、スイーツ的なものは入っていなかった。 息子の好物知ってるんだから買ってきてくれたっていいのに…なんて文句をたれつつも、昨日来る途中に確か近くにコンビニあったよな と、思い出した記憶を頼りに家を出てコンビニへ向かう。 若干迷いそうになりながらも無事にコンビニに到着。そしてなんと、コンビニの入り口に不良っぽいのがたむろっている。 あ~、フライング。不良見つけちゃった。高校生っぽいし、同じ学校だったりして。 というか、観察したいとは思っていたけど コンビニの前はぶっちゃけ邪魔じゃね?俺パフェ買いたいんだけど。そこの赤髪のお前、なに入り口塞いでんだ。 あ~、パフェが買えねぇ、チキンの中のチキン(キング オブ チキン)様にこの不良のかたまりを突っ切れと? 無茶すぎんだろ、でもパフェは食いたいし…、ん~…。 俺は目の前の試練に 不良達をガン見しながら考え込んでしまったらしい。 「なに見てんだクソガキ」 そう言い 凄まれてしまった。………いや、俺高校二年生なんだけど…ガキは酷くね? まぁ、そんなこと言えもしないし怖かったので家に撤退。…俺のパフェが…。 そして帰ったらすぐに片付けを済ませ、落ち着くようにBL本を見て過ごした。 だがしかし、どうしてもパフェの存在が忘れられなかった俺が再びコンビニに訪れると、今度は先ほど俺をクソガキ扱いした赤髪の不良様単体がコンビニの前に座っていらっしゃった。 さっきも思ったけど、わざわざ入り口塞いで座んなくてもよくない?なんなの?お前はこのコンビニの番人なの? コンビニ側からしたら営業妨害はなはだしいよ。 まぁ、そんなことを考えていたら、またガン見していたようで、赤髪の奴に声かけられた
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