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そんなあたしも小学校、中学校を卒業し、憧れだった高校生に。
少しの勉強と部活。そして恋……。
そんなある日。
団地のエレベーターに乗り込むと、あとからやって来たスーツ姿の男の人も一緒に乗り込んできた。
動き出したエレベーターにはあたしとスーツ姿の男の人だけ。
上昇する数字をボケッと見ていた時、ふと覚えのある香りがし前に立つ人の背中をじっと見た。
「博己お兄ちゃん?」
あたしの言葉にスーツ姿の男性が振り向き、最初は分からなかったようだが数秒後には、ビックリしたような顔をし「瑶子?」と言った。
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