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「えっ、もう高校?はえーな」
彼はあたしの制服姿をまじまじと見た後、以前と変わらぬ笑顔で笑った。
「久しぶりだなー」
「うん、久しぶり。あっそうだ、結婚おめでとう」
あたしの言葉にお兄ちゃんはなんとも言えない顔をした。
「結婚するんでしょ?お母さんが言ってたよ。おめでとう」
「ああ、ありがとう……」
彼は一瞬影を落としたが、あたしはそれに気付かなかった。話しているうちに共に家のある階につき一緒に歩き出す。
「暇だったらうちくるか?」
そう言われ、断る理由がなかったあたしはなにも考えず彼についていった。
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