第二章

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それはいつも飲んでいるミルクと砂糖のたっぷり入ったコーヒーとは違い、大人味のコーヒーだった。 するとお兄ちゃんは無言でスッと立ち上がり、砂糖とミルクを持って戻ってきた。 「お子ちゃまには苦かったかな」 苦さに一瞬顔をしかめたのを見ていたのか、お兄ちゃんはいたずらっ子のように笑う。 「お子様じゃないもん」 その言葉に軽くにらみ返し「彼氏だっているんだからっ」と無理してブラックのまま口にする。
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