第三章
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「どうする」 空を見上げていると「これくらい大丈夫だろ」と隣から声がする。 「走るぞ」 そう言うと彼はあたしの肩をグッと抱き寄せ走りだした。 密着した肩から腕にかけ彼の温かさと共に彼の息づかいも聞こえる。 この心臓の鼓動は走ったから?いや、……きっと違う。 だってちょっとおしゃれな店、カウンターに隣同士で座り食事をしている今もその鼓動がおさまっていない気がするから。
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