第四章

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「笑うな。どんだけ自分を抑えて我慢してたと思ってんだ」 恥ずかしさからか今度は彼が真っ赤になる。そんな年上の彼がかわいいと思ってしまった。 「もう我慢しなくていいんだよ」 そう言って笑うと彼は一瞬びっくりした顔をしたが、ぶっと笑いだした。 「そうだな。もう我慢も限界に来てたところだからな。……今夜は長いから覚悟しとけよ」 「え?あっ…えっと……、そ、そ、そういう意味で言ったんじゃなくて……」 「じゃあ、どう言った意味?」 そう問われ顔を真っ赤にしたままなにも返せなかった。 「お子様じゃないことを確認してやる」 「もうっ、エロおやじ」 ニヤリとしている彼を少しにらみ肘で突っ付く。 そしてどちらともなく手を繋ぎ身を寄せあい彼の部屋に帰った。
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