第二章

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◇◇◇◇◇◇◇◇ 「……まあ、もう中学生?早いわね」 真新しいランドセルを背負い、小学校の入学式を終え両親に挟まれ歩いていたあたし。 すると母が急に足を止め前から歩いてきていた人達に挨拶をした。 よく見るとそれは真新しい中学生の制服を着ている彼だった。 制服を着た彼はグッと大人っぽく見え思わず見とれてしまう。 「博己お兄ちゃん、カッコいいっ」 「ありがとう。瑶子だって可愛い服じゃん」 「服だけ?」 「ごめん、ごめん。瑶子も可愛いよ。よく似合ってる」 親達が話している横であたし達はお互い誉めあい照れ笑いをする。
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