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「……まあ、もう中学生?早いわね」
真新しいランドセルを背負い、小学校の入学式を終え両親に挟まれ歩いていたあたし。
すると母が急に足を止め前から歩いてきていた人達に挨拶をした。
よく見るとそれは真新しい中学生の制服を着ている彼だった。
制服を着た彼はグッと大人っぽく見え思わず見とれてしまう。
「博己お兄ちゃん、カッコいいっ」
「ありがとう。瑶子だって可愛い服じゃん」
「服だけ?」
「ごめん、ごめん。瑶子も可愛いよ。よく似合ってる」
親達が話している横であたし達はお互い誉めあい照れ笑いをする。
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