δ.再三再四

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「想像魔法というのはとどのつまり妄想で何とかするってことだろ?」 「……………………物は言いようですけど、間違ってはいないですよね」 地球では小学校から中学校までで男では誰もが通る道だと思う。 手から光線とか、どんな攻撃もシールドみたいなやつだ。 「この世の中、想像で何でもなるんだな……」 祺白や懺黒の能力だって想像力で何とかしてるんだもんな。 俺は深々ため息をつく。 これをどうしろと? なんか邪気眼だの魔眼だの発動しないと無理じゃないか? 「とりあえずまず想像魔法というのを理解しましょう」 「解説宜しく」 ホワイトボードを取り出す。 便利だよな。 「想像魔法というのは人間が作ったものなので、私たち的神にはあまりセンスを感じませんね」 「え、開口一番がそれなの?」 わざわざナンセンスとホワイトボードに書かないでほしいよね。 俺が今から必死に習得しようと思ってるんだが。 「なんでナンセンスだと思いますか?」 Why?と脇に書く。 何故…… 「答えられないなら別のほうからアプローチをかけていきましょうか」 「すまん……」 答えられななかった。 「では、想像魔法と詠唱魔法、描画魔法の関係性は?」 俺は研究資料の中身を思い出しながら答えることにする。
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