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「懸けられる」
俺は迷わず即答した。
「それは命を懸けられるほど頑張れるということですか? それとも死ぬリスクがあってもできますか?」
それについては少し返答に困った。
勿論後者の意味で言ったのだが、改めて聞かれると少し詰まった。
「死ぬ可能性あるのか?」
「はい」
即答された。
まあ何回か死んでるし、今更だな。
「大丈夫だと思いたいのですが、一応念の為に」
「希望か……で、具体的にどう手伝ってくれるんだ?」
「移動があるので、移動できる準備だけお願いします」
また質問には直接答えてくれない。
俺が準備するとすれば、食器を洗ってベッドを整えるくらいだな。
どうせ今は学校に行ってないから、他にやることないな。
「よし、これでオッケー。で、どこに行くんだ?」
クロノスは俺の頭の上に手を置いた。
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