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「貴族会?」
「ああ。この学校には、そういう名前の秘密の倶楽部があって、選ばれた者しか入れないんだって。」
「中で何やってんだ?」
「わからん。でも何か凄い事、やってるらしいぞ。」
信郎は興味をそそられて、石川と別れた。
秘密の倶楽部。
名前が、貴族会。
選ばれた者しか入れない。
信郎の家は、差別部落にあって、幼い頃から、何でと思うような、差別を受けてきた経験がある。
だから、人一倍、貴族会に興味を持った。
もし仲間に入れれば、自分もエリートの一員になれる。
信郎は、あちこちから、貴族会についての情報を探った。
そんなある日、信郎のロッカーに、一封の手紙が入っていた。
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