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「…大丈夫か?」
「うん…大丈夫」
明らかに大丈夫ではなさそうだが、話を聞く覚悟を固めたのだとわかった。
それには応えなければ。
「ライダージュエルを、使って俺たちはライダーになる。そして件の怪物騒ぎは…ジュエルが暴走して起こるんだ」
「じゃあニュースで言ってたのは…」
「本当の事だ」
「……!」
恐怖に見開かれる目。そして美穂は鞄を漁ると、ジュエルを地に落とした。
当たり前の反応だ。
俺はそれを拾うと、美穂を見遣る。
「…預かっとく」
「…うん」
「さ、女の子はそろそろ帰る頃だぜ」
士が促し、頷いた美穂はそそくさと立ち去った。
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