第1章

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トーマスとミランダの交際は順調だった。 トーマスが病気なるまでは。 兆候は研究中、現れた。 突然、頭が真っ白になって、今まで頭の中に入っていた、研究の知識が消えた。 何も解らなくなった。 精神科医に相談した結果、トーマスがかかった病気は、ロウン症候群と呼ばれる、知能がどんどん低下して行く難病だと判った。 トーマスは目の前が真っ暗になった。 後少しで、有機ロボットの実用化に繋がる疑似知能の開発までこぎ着けたのに。 トーマスは、荒れて行った。 性格が粗暴になっていき、ミランダとの仲もギクシャクしてきた。 ロウン症候群の事が、大学側にばれて、暫く、休養をとったら?と、トーマスは自宅待機になった。 トーマスは自室に引きこもり、荒れた日々を過ごした。
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