耳鳴り

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耳鳴り

 いつだって始まりは些細な事。今回で言えばそう、とある小説投稿サイトで見付けたイベント。怪談百物語。  そういったイベントに加わるのは初めての事で、胸を踊らせながら一つ書いてみたのだけれども。  どうにも納得が行かなければ、他の参加者さんの物語を読んでうちひしがれるばかり。  そこで私は思ってしまった。  ノンフィクションであれば、私でも勝負出来るのではないか。と。  霊感なんてものも無ければ、そういう不思議な現象に遭遇した事も無い。  だから、危険はないだろう。そんな甘い考えで思い至ってしまったんだ。  体よく言うならば、現地取材。そう、肝試し。  それでは、拙いかと思いますがお付き合い下さい。きっと後悔して頂けると思います。
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