理解。

1/1
前へ
/31ページ
次へ

理解。

忘れようとした感情。 忘れなければならないと思った感情。 だけど、 不意に溢れ出すその感情は私の本音。 そして、 そこから逃げていたのは私だった。 もう終わったことだと片づけられる程、 簡単な想いではなくて。 それでも、 想い続ける勇気を持つことも出来なかった。 だから私は心を偽り、 想いを隠した。 そうすれば、 傷つくことは無いと勘違いをしたから。 でもきっと、 痛みのない恋は無い。 苦しくない恋もない。 傷つかない恋もない。 それをも凌駕する「何か」が その先にあることを 私は大切な気持ちを押し殺して、 ようやく気がついた。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加