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原口部長の飲みについて行ったら、
ダメだってこと…。
一度ついていくと向こうは味をしめて、
何度も誘ってきて、
やらせろとかしつこいって…
だから、初めから食事とかについて行ったらだめだって…。
昔、社内でちょっとした噂になったことがあった。
その時はただの噂だと思ってたけど…。
｢原口部長の連絡先は？｣
｢わからない…｣
｢ったく何やってんだよ!!
あっ…そういえば、前に課長が原口と
一緒に飲んだとか言ってたな…課長に聞いてみるよ｣
えっ？
課長…？
ちょっと待って！
それだけは絶対イヤ！
「課長には言わないで…」
それが嫌だから小林君に
お願いしてるんじゃない。
これ以上、
課長に主任のこと考えさせたくない。
「なんで？そんなこと言ってる場合じゃないだろ？」
「じゃぁ私が主任探すから主任の携帯番号教えて？」
あっ…。
思わず口にしてしまった言葉と、
受話器から感じる重たい沈黙に
一瞬冷や汗が流れた。
「お前さ…上司の番号もメモってないわけ？」
「…う、うん」
社員規則…
課の中では常に連絡が取れる状態にしておくこと。
だけど、登録してなかった。
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