204人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらく無言で晴翔の話に聞き入っていた葵だったが、数秒の後、突然赤面した。
「っも、もぉっ!急に何言ってんの!?」
「うわ!?ビ、ビビった……お、お前いい加減その瞬間湯沸かし器みたく恥ずかしがるのやめろよな!びっくりすんだろうが!」
「ハルがいきなり変なこと言うから!」
「変なことってお前……!」
チラリと晴翔を見れば、晴翔もこっちを見ていたようでばっちり視線が合ってしまい、2人一緒に真っ赤になる。
これからももっと好きになる……
おんなじ気持ちでいてくれたんだ……
「………ほんとお前車の中とか逃げられない空間の中で……勘弁してくれよ……」
「言い出したのはハルじゃない……」
「………ったく……あ゛~もう……!」
「うわ~……」
両手で顔を覆う葵と、片手で口元を押さえる晴翔。
照れからか、お互い視線は合わせられなかったけれど……
でもきっと、気持ちは一緒。
2人が同じ道を歩み始める日は、そう遠くは無いのかもしれない―――
最初のコメントを投稿しよう!