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「………今気付いたんだけど……」
「う、うん……?」
「俺……何やかんやで一度もお前から好きだって言われたこと、無かったよな……?」
「え?ま、まぁ……」
「……てことは、俺、お前の気持ち聞く前からお前が俺のこと好きだって前提でお前に辛い思いさせてごめんだの彼女になれだのって……勘違い紛いの痛々しい発言してたって……そう言うことか?」
「え、でも結果的に私はハルのこと好きだったわけだし……」
「でも万が一的外れだったら俺とんでもねぇ勘違い男じゃねーかぁぁぁ!」
恥ずかしい!死ぬ!と突然布団の中で暴れ出した晴翔。
「ちょ、ちょっとハルっ……」
最初こそ困惑していた葵だったが、そのうち笑えて来てしまった。
「………勉強はそこそこだけど、運動神経良くて、責任感人望も厚い」
「………え?」
「クールに見えるのに後輩にも優しくて頼りがいがある」
「葵……?」
「たまにかっこ悪くて自己嫌悪になったりもするけど、そんなところが人間らしくて魅力的」
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