もはや鼻で笑うだけでデレになる。

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爽「ぜぇ…はぁ…はぁ…づがれだぁあ…」 一階から四階まで猛ダッシュで走った。 おかげで汗と息切れが凄い。 引きこもりには厳しい← 爽「っと…音楽室、音楽室…」 音楽室を目指して歩いていくと、段々低音が聞こえてきた。 この音… 爽「知ってる…ベースの音だ…。」 そして、 『時々雨が降るけど水がなくちゃたいへん 乾いちゃだめだよ みんなの夢の木よ育て―――。』 爽「…」 ドアの隙間から覗く そこには、いつもの彼の姿はなかった。 爽「この歌って、…あたしの好きな歌じゃん…」 『さあ 大好きだばんざーい まけないゆうき 私たちは今を楽しもう 大好きだ ばんざーい 頑張れるから 昨日に手をふって ほら前向いて―――。』 ――がたんっ 「っ!?」 爽「げっ!?」 なんか、今日あたし落ち着き無くないか…?← 「……爽麻……」 爽「…………………………………」 やばい、怒られるあかんあかん← 爽「い、いやぁ……」 「…………」 爽「愛してるばんざーい、だよな今の歌…」 高「…………」 爽「上手かったよ…、」 とりあえず感想を言っておく← 爽「あ、ほら、カラオケ行っても歌わないからさ…晋ちゃん。聞いたことなかったから、聞けてよかった」 高「……死ねよ…」 爽「え゛」 びっくりして顔を上げると 晋ちゃんの顔は遠くからでもわかるくらい真っ赤だった。 恥ずかしくてセーターの袖で口を隠してる。癖になってる。可愛い。←
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