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しばらく、というのが何日間を指すことなのか解らないが、このまま待つのも何だか癪だった。 彼女の事を考えないようにしようとした矢先に、クラスメイトに詰め寄られた。 「お前あの鬼神憑きになんかされたって?」 槐は毒気を抜かれた。 何かされたのではなく、した側なのだが周りの評判が悪い香夜の方が悪役になるという風評のあり方に心の中で笑った。 「鬼神憑きって、随分大袈裟なあだ名だな。」 「まぁな、でも女子の間じゃずっと前からそれで通ってるらしいぜ。」
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