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「そうだ、自己紹介が遅れたね。私はマーラの弟でルーイ。ここのコック長をしているよ。良かったら、今度食べにおいで。ダンじいさんに負けない自信があるぞ。」
ルーイは背が高くて細めの体型だ。
頭に被っているコック帽の後ろから、茶色い髪がチラッとのぞいていた。
マーラと笑顔がよく似ている。
「是非、食べに来させてください!!さっきから良い香りがして…。食べたばかりなのに、またお腹が鳴りそうでした!!」
「ハッハッハ!!若い証拠だな!!」
そこへ、ジェーンを先頭にして、マーラが戻ってきた。
「カレジ、お待たせね。ほら、ジェーン!!」
ジェーンはカレジと目が合うと、顔を真っ赤にしてプイと目をそらした。
カレジはといえば、嫌われた理由が分からず、不思議で仕方がない。
幼い頃から、レンと男二人で旅をしていたから、恋愛なんかに関しては、疎かった。
二人の様子を見ていた大人二人は、なんとなくピンときた。二人は顔を見合わせると、思わずニヤニヤと笑ってしまうのだった。
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