モバイルゲームでの暮らし方 2【ココ編】

入国者

「新しく入りました、ココです(*∩ω∩)」

ココ…ちゃんか。

そのユーザーが女性であることは、文章で容易に想像出来る。

「あ、シュンタソです。一応、希望の国のリーダーになります。」

「姫子です。一応、シュンタソの彼女です。」

え？何言ってんのコイツ？

「わぁ(>ω<)シュンchanと姫chanは仲良しさんなんですね(*∩ω∩)」

シュン…chan？
僕はいつから中国人になったのだろう。

いや、それよりこの捏造をいち早く否定しなければ。

「そうナンデス。私達仲良しナンデス。」

お昼の情報バラエティ風に言うんじゃないよ。

「違う。コイツが勝手に僕に付き纏っているだけだ。そんなことよりココちゃんは新人さんかな？レベルが低いけど。」

そう、レベルはモバイルゲームにおいて、その活動期間を示す要素の1つだ。
ゲーム内のイベントなどを進めることで、勝手に上がっていく。
一概にレベルが低いから新人、と言える訳ではないが、そう解釈しても問題はないだろう。

僕のレベルは400
姫子は291

ココちゃんは18

「うん。3日前から始めたの(>ω<)」

「それじゃあ、わからないことがあれば、何でも聞いてよ。僕も姫子も、初期からいる古参ユーザーだから。」

「ありがとう（*'∀'人）*+」

僕はいつの間にか、ココちゃんが幼いというイメージを持った。
中学生…いや高校生くらいか。
知的な文章を書けばインテリに、幼い文章を書けば幼稚に、その人物を判断出来る。
それがインターネットにおける、文章の力だ。

もちろんそれも一概には言えないが。