週末夜のすすきの

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地下鉄すすきの駅から程近い立体駐車場にバイクを停め、多くの人が行き交うすすきの交差点を渡る私たち。 すすきの駅周辺の路上には客引きをするホストがうろつき始めている。 昂太は私に視線を向けるホストたちから私を護るかのように、人混みの中でも私から離れず、まるで恋人を装うかのように振る舞ってくれていた。 年下なのに、優しくて頼りになる昂太。 思えば私は、今まであまり年下の男の子と関わる機会がなかったような気がする。 しかも彼はまだ19歳。 学年は美智と同じのようだが、見た目が大人びているせいかもっとしっかりしているように見えた。
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