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本棚に追加「そんな酔ってないな…」
Barをあとにした帰り道。
裕は妙に残念そうな言い方で睨みつけながら私を見下ろした。
「そう?だいぶ飲んだよ」
チラッと時計を見ると20時。
なんだ…まだこんな時間。
電車で帰ろうと駅の方へ歩いていたら、
その横にズラッと並んでいたタクシーの方へ、グィっと引っ張られた私の体。
「家で飲み直すぞ」
「家?って…?」
「俺んち」
えっ…?
お、俺んち?
っていうか、もう飲めないよ。
さっきは原口のことやらで
酔うことより考えることのほうが勝って、
シラフでいられたけど。
でもまだ20時か…
裕の家から私の家まで
15分…1時間飲んだとして…頭で計算しつつ、
まぁ…いっか・・・って思いながら、
もぉ~これ以上私を酔わせてどうしようっていうの?
なんて自分の妄想につっこんでたら、
横から顔をのぞかせてきた裕。
「ちなみに今日は帰れないから」
えっ?
「覚悟しとけよ」
ちょ、ちょっと、待っ…
妄想が現実になるかもって思った瞬間、
頭の中がグラッて一周回った。
う、うそ…
やばい私、
気絶するかも…

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