素直な気持ち

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「そんな酔ってないな…」 Barをあとにした帰り道。 裕は妙に残念そうな言い方で睨みつけながら私を見下ろした。 「そう?だいぶ飲んだよ」 チラッと時計を見ると20時。 なんだ…まだこんな時間。 電車で帰ろうと駅の方へ歩いていたら、 その横にズラッと並んでいたタクシーの方へ、グィっと引っ張られた私の体。 「家で飲み直すぞ」 「家?って…?」 「俺んち」 えっ…? お、俺んち? っていうか、もう飲めないよ。 さっきは原口のことやらで 酔うことより考えることのほうが勝って、 シラフでいられたけど。 でもまだ20時か… 裕の家から私の家まで 15分…1時間飲んだとして…頭で計算しつつ、 まぁ…いっか・・・って思いながら、 もぉ~これ以上私を酔わせてどうしようっていうの? なんて自分の妄想につっこんでたら、 横から顔をのぞかせてきた裕。 「ちなみに今日は帰れないから」 えっ? 「覚悟しとけよ」 ちょ、ちょっと、待っ… 妄想が現実になるかもって思った瞬間、 頭の中がグラッて一周回った。 う、うそ… やばい私、 気絶するかも…

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