第1章

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グレンドルフラルフは来ていました 今日も深い森にデカめのウサギを狩りに来ていました 「今日はもうやめっかな」 先ほどヒグマと肉弾戦を繰り広げたばかりのグレンドルフラルフにはもう狩りをする体力は残っていませんでした 「今日はこの木にするか」 100メートルはあろうかと思われる木を見上げグレンドルフラルフは呟きました グレンドルフラルフが1度森に入ると一週間は出てこないと言います ヒグマやらジャイアントパドゥルフがうようよしているこの森で一週間生き延びるのは至難の業です しかし、グレンドルフラルフは知っています 100メートルの木のてっぺんまで上ればヒグマもグレ ートアイデンティティも手を出せないことを ゲスタンマルグの背油を30メートル付近に塗ったくると、そこにレッサーマントがびっしり集まるのでそれ以上は上って来られないのです レッサーマントは背中に長い毒針が7~11本生えていてそれが体に刺さると… 痛いのです だからみんなけぎらいします 木のてっぺんまで意味なく上り辺りを見回してみると… 50メートルほど離れた所で先ほど一戦やらかしたヒグマがぶっ倒れていました グレ:「!?」 「ヤツとは引き分けたはずだ」 そう思っている最中、もう1つ興味深いものが目に入りグレンドルフラルフは 「そういうことか」 と妙に納得しました そこにはグレンドルフラルフの知り合いが少年を小脇に抱えて森の外に向かって歩いて行く姿が見えました 「さすがだなあ…この広い森で何の迷いもなく最短ルートを選んで歩いて行くとは」 グレンドルフラルフは何故か誇らしげに、そしてちょっと嫌らしい表情で見届けました ミミ:「アイアンサティスファイが私達を森の外に案内してくれる」
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