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「俺…まだコタちゃんと遊び足りてないし、何も知らないから…退学出来ない」
「うん」
何、急に。俺のことがもっと知りたいってことなのかな。
別に隠し事なんて何もないけど…陸が退学したくないって言うなら、それなりに助けてあげようとは思う。
「俺達、友達じゃん。何も知らないのは寂しいなぁ…って」
「……うん」
友達…だったのか。
そう言ったらまた泣かれそうだから、ここは黙っておくけど。
「じゃあ陸。今日から一緒に頑張ろうね。退学にならないように、俺も頑張るから」
「コタちゃん…いい子」
何故か頭を撫でられた。多分、立場的には俺が陸を撫でる側だと思うけど…。
まあ、陸も泣き止んだし…これでいい、のかな…?
休み時間も終わり、陸を自分の席に戻らせて。
初めてと言って良いほど、誰も誘うことなく静かに授業を受けた陸を見て
先生がこっちをチラチラ見てたけど、その視線を全部無視した。
授業が終わってからは、陸のグチをたくさん聞いて…また授業。
陸のため息が何度も聞こえる授業中は、いつもみたいに携帯が鳴ることも無くて
また新しい日常が始まった。
休み時間と放課後は一緒に行動して…理性が崩壊しそうな陸を抱いたり、抱かれたり。
学校では出来ないから、いろんな手を使って放課後まで我慢するように仕向けた。
だから毎日のように、放課後は陸が望むままに体を重ねている。
俺の記憶違いじゃなければ、多分これは友達のすることじゃないと思う。
ある意味友達だけど。
陸がこれで満足してるなら、これはこれでいいのかな。気にしたら負けだよね。
その日から変わった陸の態度に、先生達は驚いたみたいで。
気さくな先生とかだと、俺の事を飼い主とか調教師とか…そんなあだ名で呼ぶようになった。
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