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何、この内容!
しかも気付けば物凄い量の女の子が見物に来てるし!
「あ、こちらの方々は全て腐女子の会に所属している部員です!」
何でそんな可愛い顔して言うの。惚れちゃうよ?可愛いよマジで。
「あのさ…腐女子って、何のことなの?」
「あら!すみません…説明不足でしたね。腐女子とは、殿方同士の恋模様を見て興奮する女の子の事です!」
あー。うん。何か…思ってたのと違うなぁーって。そう思った。
それって簡単に言うとホモ見て興奮するって事だよね!
ちくしょう…また奏に1本取られた…!
知ってたからだな!意味を知ってたから受け入れたんだな!
「あの…悪いんだけど」
「もう受けたんだから最後までやり遂げろよ、伊織」
「う……」
断ろうと思ったらめちゃくちゃ良い笑顔で拒否られたよ。
これは有無を言わせない顔だ。
ちくちょう!俺の無知さをここまで呪ったことはないよ!
何だよこの展開!
奏にとっては最高の劇かもしれないけどさ!俺にとっては最悪だよ!
こんなの受けちゃったら…他の可愛い子達にどんな視線を向けられるか…!
市川くんホモだったんだー。みたいな事言われたら立ち直れないよ!泣くよ!
「大丈夫だよ。劇だから」
心を見透かした様に、肩に手を置いて諭してくる奏に殺意が湧いた…
何で言ってくれなかったんだよ!
「安心しろ。伊織が腐女子の意味を知っていても、俺が無理やり引き受けさせてたから」
「何も安心出来ない…!」
こうして、俺は奏と村上さんのせいで…ホモ劇をやることになった。
一旦お家に帰って泣いてきてもいいですか
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