真白学園腐女子の会

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ちょっと速足で食堂へ行った俺達。 昼休みってこともあってか、少し騒がしい食堂だけど…なんだか、ほんとに騒々しい。 気のせいか、罵詈雑言…悪口的なものも聞こえる気が… 「何かあったのかな…?」 「さあ。気にすることでもないだろ。俺達には関係ない」 「そうだけどさ…」 まあ、野次馬みたいに見に行ってもね。俺には何も出来ないし、お昼休みもうすぐ終わっちゃうし…見て見ぬふりしよう。うんうん。 久しぶりの食堂に苦戦しながら、あの騒がしいところに人が集まってるから混んでいる…ってこともなく。 我関せずを貫き通してる人はそこから少し離れたところでご飯を食べてるから、俺達は仕方なく…野次馬の近くの席に座った。 「うるさい…ゆっくり飯も食べれないのかここは」 「ごめんね、俺がお弁当忘れちゃったから」 「伊織のせいじゃないよ」 ちょっぴりピリピリした雰囲気の奏を宥めながら、軽い雑談をしつつお昼ご飯を食べ始めた。 いつもより大きな声を出さないと全然会話が出来ないぜちくしょう…。 人の集まる食堂だからか、女の子とかも寄ってきて…ますます奏の機嫌はわるくなる一方だ。 「珍しいね、奏君と伊織君が食堂なんて」 「どっかいけクソビッチ」 「私達も隣座っていい…?」 可愛い、清楚系ギャルは凄い。暴言吐かれても隣に座っていい?なんて笑顔で聞いてる。 奏の好き嫌いが激しすぎて、ただでさえご飯に苛立って…食堂の騒がしさに苛立ってんのに、そのオーラを感じていないのだろうか。 対して俺の隣に居るのは本当に、清楚系の女の子。純情派的な。めっちゃ可愛い。食べてるとこ見られるのが恥ずかしいぜ…。 「市川君、今度劇出るんだよね…?聞いたよ。絶対見に行くね」 「ホント?じゃあもっと練習頑張らないと…。失敗しても笑わないでね」 「大丈夫だよ!市川君が何かを失敗するとこなんて、私見たことないよー?」 そりゃそうだよ。陰でどれだけ訓練とイメージトレーニングしてると思ってるんだ。イケメンはどこまでもイケメンじゃなくちゃいけないんだぞ。 ていうか、この子は劇の内容を知ってるんだろうか…?目の前に座ってる前田 奏さんと恋愛する劇でございますぞ…
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