真白学園2年A組

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______________________ 昼休みも終わりに近付いた頃。女の子達は教室へ帰っていった。 「そういえば、先生の話って何だったんだ?」 食後のジュースを飲みながら、奏に斎藤くんの話をした。 合鍵も貰ったことだし、放課後斎藤くんの部屋に寄ろうと思っていることも。 一応…今回は、明日は学校に来てね的な事を伝えるだけにするつもりだけど。 やっぱり、最初から強引に言ってもウザがられるだけだろうし。 「気を付けろよ」 その話をすると、奏からは一言…それだけが返ってきた。 何に…? 全く意味が分からなくて首を傾げる俺に、奏はハァとため息を吐いた。 「部屋に行ったら女連れ込んでました…みたいな展開じゃないことを祈ってる」 南無三。とお経を唱える奏に…スゥーッと血の気が引いて行くのが分かった。 うそだろ。 そんな現場に出くわしても…その場合の爽やかな返しが思いつかない…! というかそんな現場に出くわしたくもない! 「ピンポン鳴らしたら大丈夫だよね?大丈夫だって言って!」 「ダイジョーブ」 「綺麗な棒読み…!」 斎藤くんをちゃんと学校に来させるだけのはずなのに…いきなりソレは嫌なんだけど。 「奏も一緒に…」 「晩ご飯の時間までには帰ってきてね」 「はい…」 ちくしょう。奏の馬鹿野郎! 1年の時は爽やかで女の子にモテまくったから幸せだったけど…今までこんなに爽やかを恨んだ事は無いよ。 斎藤くんを早く更生させて、早くこの任務から解放されるように全力を尽くそう。 で…何かあったら爽やかスマイルで華麗に走り去ることにしよう。 もうそれ以外の方法は何も思い付かないし…
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