真白学園腐女子の会

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せっかく、吉野くんが来るって言うから…何であの女の子とひよりちゃんが虐められてるのかとか聞きたかったのに。 そこまで踏み込んでいいのかは分からないけど、喧嘩を止めるくらいなら出来るから。 今日はちょっと情けない結果になっちゃったけどね…殴られて痛いってなって先生呼んで終わりって… ああ、帰ってくれて良かったかもしれない。今の俺には何も頼りになる要素なんて無いじゃん…! 「で、いつまで抱きしめてるの?」 「いつまでも」 「なんでだよ!」 ギュっと強く抱きしめ続ける奏をバッと振りほどいた。ホントにやりかねないよ奏は! ていうか、キスされた仲だもんね…俺のこと好きとか言ってたし。 「奏は…ホントに俺が好き?」 「いきなりどうしたの。心配しなくても気持ちは変わらないよ。伝わらないなら、体で伝えようか?」 「いえ、結構です…!」 心配なんて一切してません!むしろこれが夢だったって切実に願ってるくらいです! 「俺は親友として好きだけど…」 「俺は恋愛対象としての好き」 「ですよねー」 うん。諦めよう。 ノリ…じゃ、ないもんね。断っても、諦める気なんてないのが伝わってくるくらい真っ直ぐだ。視線が。 こういう時だけキラキラした視線を向けるのは止めていただきたい。 「それじゃあ…俺、そろそろお風呂入るね」 「うん、一緒に入ろうか」 「何でそうなる…!」 これは帰れってサインだよ!分かれよ!何年一緒に居ると思ってんの奏さん! 最近、奏と会話するだけで精神的疲労が溜まります。誰か助けて下さい…。 「ほら、早く帰って。また明日、朝ごはん作って待ってるから」 「俺思うんだよ。効率悪いから一緒に住まない?」 「住まない!」 奏と2人きりとか…悪い方向にしか生活風景が思い浮かばないっての。 告白さえなければ考えないこともない。いや、それでも厳しいけど。 だってほら…男には絶対に越えられない壁があるじゃん。性欲の。 友達と一緒だと安心して欲を発散できないから。うんうん。
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