真白学園腐女子の会

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「お風呂に入ってただけだけど…」 そう答えると、吉野くんは顔を真っ赤にしてすみません!と何度も謝った。 どうしたのこの子。思春期真っ盛りなのか?俺でもそこまで妄想しなかったぞ。 「言っておくけど、奏が俺に片想いしてるだけで、俺達は付き合ってないからね」 事後も何も、親友なんだから。 キスまではしたけど。それって…友達と言えるのか…? ああ、ダメだ。そこまでは考えないようにしよう。それ以上先の関係になる気はないし。 「それは、僕とひよりちゃんと同じ関係ってことですか…?」 「そうなるね」 「わ!え!すみません!僕、勘違いしてて…!てっきりそういう仲なのかと!」 掴んだ腕を無意識なのか強く握る手が痛い。てかそろそろ離して下さい…! 誤解が解けたならもうこの腕を掴む必要はないでしょうよ! 「あの、吉野くん…手」 「わぁぁぁぁ!?すみません!本当にすみません!」 情緒不安定なのか、吉野くんは。感情が常にハイになってる気がするから、その点では安定感ハンパないけどさ。 やっとの事で離してくれた腕は少し痺れていた。掴む力が強過ぎて血流が…。 「それで、吉野くんは何しに戻ってきたの?」 「あ!忘れてました!ちょっとバタバタして出てきたので、携帯と財布を忘れたんです!」 それなら早く言ってよ。何で事後だとかそんな話をしなくちゃいけなかったのか…。 でも、見渡しても携帯は見つからなくて。机の下かなぁ…って覗き込むと、見慣れない携帯があった。 「あったよ、吉野くん。これでしょ?」 膝を付いて覗き込んだ体制から、そのまま携帯を渡そうと吉野くんを見ると、何か別のところを見てた。 うん、簡潔に言おう。 「何…人のお尻ジロジロ見てるの」 座敷のリビング。テーブルはもちろん低いから、四つん這いになって机を覗き込んだだけなのに。 吉野くんに尻を向ける姿勢になっちゃったけど、男なら何も思わないだろうと思ってたのに… ポカン…とバカみたいな顔で、吉野くんは俺の尻を見ていた。 ああ、こいつ変態か。
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