真白学園腐女子の会

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そりゃあ、腰にタオル巻いてるだけだしさ、四つん這いになったら見えるけどさ。 パンツ履いてないし。 そんなもん見ても何の特にもなんないだろうよ。だって同じの付いてるんだし。 「吉野くん…奏以上に変態だね」 「え!いえ!違うんです!女の子みたいに綺麗なお尻だなと思って!」 それはそれで傷付くよ!?男らしくないってことか?これでも女の子にモテるんだけど。 むしろ学園で1番モテてる自信はあるんだけど。なのに女の子みたいって…しかも、尻が。 「あの…ちょっと触ってもいいですか?」 「いいわけねーだろ殺すぞ?」 しまった。また素が出てしまった…。明らかにビクってした吉野くんに、何かフォローしないとって思うのに何も浮かばない。 まあいいか。後輩だし、尻触っていいかなんて聞いてくる奴に気を使わなくても。 「ほら、携帯。財布は…何処に置いたのか覚えてる?」 急いで立ち上がって、適当に探しておいて。って脱衣所へ向かった。 何で男相手に気を使わなくちゃいけないんだ。濡れててちょっと寒いし…。 奏と居る方が、もうちょっと楽に過ごせた気がする。 髪を拭いて、体を拭いて。パンツを履こう…と思ったら、脱衣所の扉が開いた。 「財布見つかりまし…た…」 何で凝視してんの吉野くん。見つかったなら早く帰れよう!!!もうなんだよこいつ! 下半身見て顔赤らめてんじゃねえよ。 「吉野くん。君はアレなの…?ひよりちゃんが好きとか以前に、男が好きなの?」 「え!そんなはずは無いんですけど…!あまりにもセンパイが綺麗で目が行くっていうか…!」 友達の裸見ても何も思わないですよ!って慌ててフォローしてくる吉野くんに、はいはい。って適当に返事をしながら部屋着に着替えた。
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