真白学園腐女子の会

40/60
前へ
/480ページ
次へ
おかしいなぁ。吉野くんとこんな話をしようなんて思ってもなかったのに。むしろ、こんな話はしたくなかったのに。 「僕、昔から…なんていうか、思ったことが口から出るタイプで!さすがに、怒るとか悲しいとかの感情は我慢できるようになったんですけど…!あの、その…」 「それ以外は言っちゃうんだ…」 「はい…」 それは別にいいんだよ。素直ってことだろ?でもさ、さっき言ってたことをそれに当てはめると…俺の尻見て、本気で触りたいって思ったって事だよね? それはそれでどうかと思う…。 「あ!でも!その!前田センパイから市川センパイを取ろうとか、そんなのは一切ないですから!」 「取られないし、奏のものでもないから」 むしろ男に興味はないから!俺は女の子の柔らかくてすべすべの肌とか、もちもちして食べたくなるようなお尻とか、マシュマロみたいに気持ちいい胸が好きなの。 プルプルの唇を見ると、思わず噛みついてしまいたくなるような…。そんな男なの俺は。マジで女の子が好きだ。 そう、吉野くんに力説してやった。 吉野くんも、男なのに限りなく女の子に近いひよりちゃんのことが好きになったんだから、少しは共感出来るとこはあるはず。 「センパイって…けっこうガツガツ系ですか…?」 「ガツガツ…?ああ、今まで付き合ってきた女の子には、肉食系だねって言われたかも」 キスして照れる顔とか、肌を見られて恥じらう姿とか…そんなの見るとすごく興奮する。感じてる顔を見てると、俺の顔がふにゃふにゃになるくらい顔が緩んでる自覚あるもんな。 そんな姿を見たいからいっぱい愛情を注いであげるし、夜はなるべく優しく扱って…少し強引に。 って、何を話してるんだか。 吉野くんは想像してたセンパイとは違いますね、って驚いていた。そりゃ、普段は爽やか演じてるし…甘々なのを想像されると思うけど。 男はみーんな、変態なんですよ。
/480ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1993人が本棚に入れています
本棚に追加