真白学園2年A組

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制服のシャツに片側だけ袖を通して、もう片方は肩にかけるだけ。 胸元にはたくさんのキスマーク。 ズボンはチャックが開いたまま、しっかりとパンツが見えている。 「ご、ごめんね!突然…」 目のやり場が無い!それはアレですか!部屋の奥に女が居るってことですか!?スッキリした後なんですか!? なんてこと、言えるはずもなく。 「あ、その…今日、学校来てなかったから…。これ、届けに来たんだ」 先生に渡されていた、今日配られたプリント。あと、俺のノートのコピー。 学校で全部先生が用意してくれたとこを見ると、あの人の本気度合いは100%らしい。 俺に全部丸投げしやがったけど。 「学校おいでよ。このままだと進級出来なくなるよ?」 それを爽やかスマイルで斎藤くんに無理やり押し付けた。 殴られたらどうしよう…とか思いながら。 「学校は毎日行ってる」 でも、返ってきたのはその言葉。 てっきり『いらねぇよ』って怒られると思ったのに……って、毎日来てるの? え?と言葉を返しても、斎藤くんは無言のまま…プリントを受け取った。 おお…受け取ってくれるんだ。 THE 不良。って感じのを想像してたから、なんか感動しちゃう。 「市川…だっけ?」 で、名前を呼ばれた。 覚えてくれてた事に感動… そりゃ、1年の時からあれだけ教室に顔出してなかったら思い出すのに苦労するよね。 「そうだよ。市川伊織。ちなみに、斎藤くんの隣の席」 ニコリと笑ってそう言えば、あっそ…なんて冷たい言葉が返ってくる。 いまいち斎藤くんが掴めない… 「今日は何処に居たの?」 再び無言になった空気に耐えられなくて…なんとなく気になった事を聞いてみた。 毎日来てるのに、教室には来ないまま…丸一日サボってるってことだよな? それ、超暇そう。
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