真白学園2年A組

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「今日は保健室で吉澤と……じゃねえ。職員会議で居なかったんだ」 「よし、ざわ……?」 保健室で吉澤とって! それって保険医の吉澤先生だよね!?あの、巨乳の!美人の…! 斎藤くん先生にまで手をだしてたのか!?マジかよこいつ…!? 「だから…仕方ねぇから、今日は古川と……って、お前に関係ねぇだろ」 「……………………」 そうです俺には関係ないですけど!もしや古川って…。 ヤダもう何も聞きたくない。 ここの保険医は2人居る。巨乳で美人の吉澤先生と、最近新人教諭として入った古川先生。 ちなみに、古川先生は男…。 それは何をやってたんでしょう?勉強ですか?勉強だと言って下さい斎藤くん…! てか、何ペロリと爆弾発言しちゃってくれてんの。 聞きたくなかったよそんなこと。 そして斎藤くんも初めて喋る相手になんてこと言ってくれてるんでしょうか! 「だ、大丈夫…俺、そういうのに偏見は無いから」 笑顔でこんな事しか言えない俺を許して下さい… ちゃんと爽やかスマイルは完璧なんだからいいよね。いいよね? 「は?何か勘違いしてね?俺は保健室で雑談してただけだぜ?」 ………………やってしまった! 斎藤くんは健全な男の子なのに、変な事を考えてしまった…! 「……そ、そうだよね!早とちりしちゃったみたいで…ごめん」 後々聞けば、このはだけた姿も着替えの最中だったかららしい。 ああ、恥ずかしい…! ただの思い込みで、めちゃくちゃズレた妄想しちゃってたよ! 「何で…教室に来ないの?」 恐る恐るその事を聞けば、斎藤くんはばつが悪そうに頭をくしゃっと掻いた。 聞いちゃいけないことだったかな?と思ったけど、どうやらそうじゃないらしい。 「俺が教室行くと凍るだろ…空気」 「……へ?」 教室に行くと、皆が微妙な反応をする…これは嫌われてんじゃね?行かない方がいいんじゃね? と。 留年しちゃうかもしれないってのに何この子……不良のくせに、自己犠牲の激しい気遣いのプロフェッショナル!
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