とても好きな、あの人

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「あ、あの…今回はお断りさせてもらうよ…今はほら、ちょっとあの…忙しいから」 俺、ちゃんと笑えてるかな。笑えてるよね?すごく顔がピクピクしてる気がするけど。 「そうですか…では、またの機会にします!」 そう、颯爽と帰って行った村上さんに手を振り、はぁ…とため息を吐いた。 「やれば良かったのに」 「失う物しかないのに何でやらなきゃなんないんだよ…」 「でも、合ってたな。腐女子ってのはよく見てるよな」 何が合ってんだよ何が! あの劇の後。俺達は確かに一緒に寮に帰ったよ。ベッドにも押し倒された。 それ以上のこともされそうになったさ!ああ、もちろんな!奏が考えてることは分かったさ! 『調子乗ってると殺すぞ?』 股間蹴って終わったけど。 ったく。今は本当にそれどころじゃ無いってのに。 あの劇から1ヶ月が経った。 劇が終わってすぐは、よく休み時間に来てくれる女の子も、本当にキスしてたよね!とかさ。 対応に追われてて…本当ぐったりしてたんだけど。 それ以上に迷惑してるのは、例のいじめっ子達だ。 「せんぱーい。遊びましょー」 ほら、来た。
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