1993人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、あの…今回はお断りさせてもらうよ…今はほら、ちょっとあの…忙しいから」
俺、ちゃんと笑えてるかな。笑えてるよね?すごく顔がピクピクしてる気がするけど。
「そうですか…では、またの機会にします!」
そう、颯爽と帰って行った村上さんに手を振り、はぁ…とため息を吐いた。
「やれば良かったのに」
「失う物しかないのに何でやらなきゃなんないんだよ…」
「でも、合ってたな。腐女子ってのはよく見てるよな」
何が合ってんだよ何が!
あの劇の後。俺達は確かに一緒に寮に帰ったよ。ベッドにも押し倒された。
それ以上のこともされそうになったさ!ああ、もちろんな!奏が考えてることは分かったさ!
『調子乗ってると殺すぞ?』
股間蹴って終わったけど。
ったく。今は本当にそれどころじゃ無いってのに。
あの劇から1ヶ月が経った。
劇が終わってすぐは、よく休み時間に来てくれる女の子も、本当にキスしてたよね!とかさ。
対応に追われてて…本当ぐったりしてたんだけど。
それ以上に迷惑してるのは、例のいじめっ子達だ。
「せんぱーい。遊びましょー」
ほら、来た。
最初のコメントを投稿しよう!