委員長のお仕事

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今は、授業が始まる前。早朝に来て、皆でしおりを作ってるから…今日は斉藤くんを起こしに行けてません。 このしおり、今日の6時間目にあるHRで配るものだから。 絶対…斉藤くんは学校に来てないよね。 休み時間に起こしに行くには、ちょっと時間が足りないし…でも、だからってお昼休みに行ったとしても…斉藤くん毎日学校行ってるって言ってたから 多分その頃には学校に来てるはず。 「ねえ、奏。斉藤くんの連絡先とか知らない?」 「知るわけないだろ。喧嘩売ってんの?」 「いや、それならいいんだ…ごめんね」 もう奏に話しかけたくない! え、てか…連絡先知らないって。斉藤くんとはどういう関係だったの?キスする仲なのに。 奏は俺が好きって言ってたから…てっきり斉藤くんとは体だけの関係なのかと超失礼な自己完結してたのに。 結局、昨日はとても人様に言えるものではない事をしてしまったからね。斉藤くんの話はそれからしてないんだよな…。 あ、何かやらしい発言。違うよ、ちょっとお茶目な殴り合いをしただけだよ。 お互い、顔だけは狙わずに殴りあうっていう…ちょっと高度な喧嘩をしておりました。 皆には秘密だよ? 爽やかは喧嘩なんかしないからね。 まあとにかく。お昼休みまでに、斉藤くんが教室に現れなかったら…校内を捜索する旅にでも出ようかな。 1人で行くと奏が怒るから、奏と一緒に。 「奏、お昼休み…ご飯食べたら付き合ってくれない?」 「また斉藤かよ」 「そんなこと言わずに。ね?」 めっちゃ不機嫌だけど…そう言ってても、根は優しいからついてきてくれるって信じてるよ。
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