委員長のお仕事

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「悪い子には…お仕置きしなくちゃね?」 「うわっ。え、ちょ、先輩…??」 華麗に足を引っ掛けられて床で背中を強打した俺。 そのまま先輩が覆いかぶさって来て…おいおい、ここ社会科室! 絶対もうすぐ誰か来るから!やめてキモい触らないで近付かないでお願いします勘弁してください…! 軽く半泣きになる俺。 奏に助けを求めたくても、倒された衝撃で携帯を落としたからもう無理。詰んだ。 太ももの上に座られ、両膝で腕を踏まれて、完全に動けなくなった俺。 ニコニコしながらシャツのボタンを外してくる先輩に、何かキモすぎて声すら出ない。 「伊織ちゃん素直だねぇ。お仕置きって聞いたのに抵抗しないなんて…ドM?」 抵抗してます!でも動かないのは何故でしょう!泣きたい! クリクリと焦らすように胸を触ってくる先輩に、ビクッと体が震えた。 感じてるとかじゃないよ。普通に気持ち悪くて吐きそうだからだよ。 もうマジ、ホモ校死ね。女の子に襲われるのは大歓迎だけど、男は論外なんです! 論外とかの領域を越えてるくらい論外なんですよ! 必死で逃げようとしても無駄で。首元に顔を近づけて来る先輩に、やめろって気持ちを精一杯込めて首を振ったら 「動かないでよ…。可愛いけど、時間無いし…大人しくしてて?」 って、超笑顔で首に噛みつかれました。 「………っ」 痛い!痛い痛い痛い!絶対血が出てる!嘘でしょこの人!人間の急所を噛みやがった! 下手したら死んでるやつ! とか思ってる間も、別の場所を噛んだり舐めたり……吸ったり。 もう、どーにでもなーれ! って現実逃避したくなるくらいの仕打ちっすよ。これはひどい。キモい。あり得ない。無理。 あ、何か泣けてきた。
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