委員長のお仕事

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「伊織、今度からは…俺とずっと一緒に居ろ。俺がちゃんと守るから」 「…うん、分かった」 何か、プロポーズみたい。 とか思ってちょっと恥ずかしかったのは内緒だよ。 ずっと友達だった奏に、いきなり何を意識してんだか。 奏は俺を好きだと言ったけど、俺は奏をそういう意味では好きじゃないし。 友達、親友。そうとしか思えない。 「あ、そうだ奏!気分転換に遊びに行こうぜ!」 「この雰囲気で?」 「この雰囲気だからだよ!気分転換って言ってるだろ?」 奏はちょっと落ち込んでるし。俺は俺で軽く気まずいなぁ、なんて思ってるし。 中学の頃を思い出して、たまにはサボって遊びに行くのもアリだろ! 早く早く!って手を引っ張る俺に、奏は仕方ねえな…って呟くと 「遊びに行ってやるから、先に風呂入ってこい。全力で首を洗い流せ」 と、いつもの威圧的な感じで詰め寄られました。 ホントにもう、奏は束縛が激しいんだから!ちょっと噛まれただけじゃん! 死ぬかと思うくらい痛かったけど! 「分かったよ。じゃあ弾丸で入ってくるから待っててね!」 「5秒だけなら」 「服すら脱げない!鬼畜!」 奏が珍しくボケた…。今日は大雨かもしれない。 こんなこと言ったら超怒られるんだろうけど。半殺しの刑は免れないよ、きっと。 ______________________ 「陸、起きて」 「あ、コタちゃんだ。何でここに居るの?」 「何で、って。次の授業はここでするからだろ。陸はまた修羅場?」 修羅場と言えば…修羅場なのかなぁ?なんて、首を傾げる陸にハンカチを差し出した。 修羅場じゃなかったら、喧嘩? こんな腫らした顔で鼻血出しながら気絶してたくせに、何でそんな平然としていられるんだろう。
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