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来ました!この高校生活で最大で最高の大きなイベント!修学旅行!
空港まではバスで移動。
窓際に座る俺の隣は、もちろん奏だ。
朝が早かったこともあって、肘をついてウトウトしていると、奏にキスされたことは誰にも内緒。
というか、明日までにこの記憶を抹消しようと思っている。
修学旅行は、2泊3日。
1日目は、昼くらいに着いたから…大阪城へ行って歴史を学んだ。
なんか頭に何も入って来なかったのだけは覚えてる。
夕方にホテルへ行って…その後晩御飯。
で、今はホテル内での自由時間。外に出ちゃいけないらしいけど、それ以外は自由にしてていいらしい。
4人1部屋で振り分けられた部屋割りのメンバーは、俺と奏…そして斎藤くんと佐々木くん。
ちょっとカオスなことになっていることを察してほしい。
俺がいろんな意味での恐怖に打ち震えていることも、察して下さい。
斎藤くんと何で一緒の部屋かというと…そりゃあもう、言うまでもなく俺達の担任、松川先生の策略。
ほんと、部屋割りを決める時の先生の強引さといったらとんでもない感じだったし
それにイライラしている奏が出す殺気も物凄いものだった。
そして、その日無理やり教室へ連れてきた斎藤くんは俺を舐めるように見てくるしで
あの時間は俺にとって地獄だった。
俺の唯一の救いである佐々木くんは、ムードメーカー的存在のクラスメイト。
斎藤くんにも怖がることなく話し掛けてるのを松川先生が見て
佐々木くんをこの班に強制参加させていた。怖い怖い。
それでも!佐々木くんが居なかったら、俺マジで死んでるかもしれないぶひゃあ的な感じになってたからね!
俺にとっては神様です。
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