修学旅行

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それからも、俺が羨ましいですトークは続き…気付けば1時間くらい経ってた。 女子かよ。 あー。でも、やっぱり俺って男から見ても完璧なのかぁ。 そりゃ、性格を爽やかにするなんて…簡単じゃないけどやろうと思えば変えれる。 でも、ほら。 この生まれ持った爽やかフェイスは整形でもしない限り手に入れられない。 運動も、元から出来る。 ってことは、だ。 俺って生まれ持った完璧野郎じゃね!? 顔良し、勉強良し、運動良し………性格良し。 ああ、そうか。 とんでもない事実に気付いてしまった…俺って、何もしなくても元から完璧だったのか…。 世間の非モテ共よ。 どんまい。 「そういや市川ってさ、前田と仲良いよな。斎藤とも良く喋ってるみたいだし」 「ん?うん。奏は中学からの友達だし、斎藤くんも話してみると良い人だよ」 突然の質問にそう返したはいいものの、斎藤くんとはそんなに深く話したことはないけどね。 話そうと思っても、すぐ奏が割り込んできて…そのまま2人は喧嘩に突入しちゃうから。 「部屋も同じなんだろ?俺だったら絶対耐えられないね。前田も斎藤もオーラ半端ねえし」 うん、それはちょっと分かる。 男でも近寄れないブラックな雰囲気が出てるもんね…俺に関わるな的な。 奏はお腹が空いてくるとそうなるし、斎藤くんは常にそんな感じだ。 「でも佐々木と一緒なのは羨ましい!あいつ面白いだろ?」 「そう思ったら面白い組み合わせだよな。不良と、無愛想と、王子と、バカ」 「バカ…?」 ああ、ダメダメ。つい聞き返しちゃったよ。 不良は斎藤くん。王子はもちろん俺以外ありえないだろー? 無愛想ってのも、奏だって分かるけど…佐々木くんがバカ? あ、でも、分かるかも。
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