修学旅行

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そして…斎藤は俺の胸ぐらを掴んできた。 子供が言うような内容でからかっただけなのに、何でそんなに怒るんだよこいつ。 「お前には身の程ってもんを教えなきゃなんねえな」 「知ってる。俺はただの人間だけど、お前は家畜レベルってことだろ」 「へえ…言うじゃねえか」 斎藤が胸ぐらを掴む力が強めた。 こんなんで怒ってたら簡単に血管切れちゃうんじゃないの? てか、苦しいんだけど。 そろそろ離してくれないかな、とか思ってても…斎藤の怒りは全然治まらないみたいで 掴んだ腕でそのままグイっと押されて、後ろに倒れた。 「痛いんだけど」 「痛くしてんだよ」 突然の事に、盛大に後頭部を打った俺。 普通に痛いし、ムカつく。 しかも、今度は俺の腹に跨ってきたから動けそうにない。 素早く両腕を頭の上で抑え付けられると、抵抗出来なくなった。 腹の上に座ってる状態じゃ、前みたいに頭突きで逃げることも出来ないし… これ、また伊織が見たら勘違いするんだろうな…なんて思ってると、斎藤は俺の思った通り もう片方の手で下半身を触ってきた。 別に野郎に触られても何も思わないし、そんなもんで感じる程敏感じゃない。 これが伊織だったら、逆に押し倒してめちゃくちゃにするけど… 残念ながら目の前に居るのは金髪の不良。 「何、奉仕してくれんの?」 「バカ言うな。調教してやるんだよ」 てか何でこいつ乗り気なんだよ。普通さっきまで言い合いしてた奴に欲情するか? 下の方に視線を向けると、確実に盛り上がってる斎藤のソコ。 うわ、きも。 「これで2回目だよな…斎藤って俺と言い合いしてたけど、満更でもない感じ?」 「バカじゃねえの。性欲処理に好きも嫌いも無いだろ」 「じゃあ何日も風呂に入ってないブスとかでも抱けるんだ」 「それはキモいだろ普通に考えて」 いや、お前なら抱いてそう。 とか思ったけど、言葉にするとこの行為がヒートアップしそうだったから、ふーん…とだけ返しておいた。
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