1993人が本棚に入れています
本棚に追加
/480ページ
______________________
どうしてこうなったのか。
皆は今まで通り、当たり障りのない普通の指令ばかりだった。
現在で、ジェンガを3回している。
斎藤くんと佐々木くんが1回ずつ倒して…罰ゲームでジュースをパシらされて。
何か分かんないけど、指令をそのまま引き継いでジェンガをしよう!ってなって
3本勝負な!みたいになって
1回済ませば終わる指令や、ターン数の決められた指令はすぐ終わるからいいんだけど
俺はもう既に服を1枚脱いでて
野球拳3本勝負!とかもやって全部負けた。(靴下の存在にあんなに感謝したのは人生初)
こんな感じで、今パンツ1枚。
爽やかはどこへ行った?何で俺だけこんなスーパー変態野郎みたいなファッションになってんの?
恥ずかしくて体育座りしてるけど、どう手を出せばいいのか分からなくてウジウジしてる童貞野郎に見えなくもないポーズ。
爽やかさのカケラも無い。
でも、この回でジェンガは終わる。それだけに希望を持って、俺はジェンガを引いた。
左隣の人の耳に吐息。
おい!左隣は斎藤くんだってば!何でそんな恐怖体験しなくちゃなんないわけ!?
しかも吐息ってなに!?ふぅーってするの?意味分かんねえよ!気色悪い!男同士だってさっきから言ってんだろ!
このクソジェンガ…今すぐ粉砕してやろうか。
そんなことより、これを持ってきた佐々木くんをもう抹殺してもいい頃合いかもしれない。
「伊織、殺気」
「…………」
奏は奏で他人事だし!くそ…って奏を睨みながらジェンガを見せると、眉がピクリと動いた。
俺と斎藤くんを交互に見ると
「おい斎藤、死ね」
「んだとコラぶっ殺すぞてめぇ」
思っていた通り、奏が暴言を吐いて…恒例になりつつある口喧嘩が始まりました。
最初のコメントを投稿しよう!