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「一緒に寝るのは構わないけど…手は出さないでね?」
「いい…のか?」
自分で言い出したくせに、何で驚いてんだ斉藤くん。
あれか?こんな幼稚な理由で一緒に寝るなんて…気持ち悪いって思ったり、笑ったりしないのか?ってやつか?
ふふん。
残念ながら、俺は少女マンガを読み漁った男だ。こんな弱点は、弱点とは言わないんだよ!
むしろあるあるだ!
でもね、1つ言いたいことがあります。
「だからその…どうにかして鎮めてくれないかな?」
さっきから当たってんだよ、ちんこ。
「これはいつもの習慣だから気にするな」
どういう習慣なんですかそれは!いつもはこの時間に誰かをあんあん言わせてるから、ちんこがそれを覚えて勃ったってことですか!?
なんじゃその習慣は!
てか、ちんこが腹時計的な感じで活動するなんて聞いたことねぇっつの!すごいちんこもってんな斉藤くん!
男に抱き枕にされるのは…もうこの際気にしないことにしよう。誰でも苦手なことの1つや2つはあるものだ。
俺は怒った奏が最大の弱点でもある。意図的に粉砕骨折させようとする暴君だからねあの子。
でもね、密着しすぎて尋常じゃないくらいギンギンのちんこが俺に刺さってるんですよ。
うん…もうやめよう。
爽やかはちんことか言わないもんね。
「手…ださないなら、我慢します」
「出してほしいのか?」
「また鉄拳喰らいたいの?」
「……遠慮しとく」
なんだか、素直に言うことを聞く斉藤くんが面白くて、ふっと笑ってしまった。
これは、ちょっと可愛いかもしれない。
やっぱり怖いからかな…俺に見捨てられたら、後は犬猿の仲である奏と佐々木くんしか頼る相手いないもんね。
奏は容赦なくバラしそうだし、佐々木くんはバカだからポロって言ってしまいそうだし。
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