飼い主の虎太郎くん。

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_______________________ レポートがどうしても書けなくて、頭が痛くなった。 そういえば、最近レポートのことばかり考えて…眠ってなかったな。 「少し横になるか」 気持ち良さそうにスヤスヤと寝ている陸を端に寄せて、俺も隣に寝転んだ。 どうせ、眠れないだろう。 俺は隣に人が居ると寝れないから。 そう思っていたのに…気が付けば瞼を閉じて、夢を見ていた。 俺が人の愛し方を知らないのは…子供の頃に、母に捨てられたからだろうか。 父親は顔すら知らない。 人に愛された事がないから、俺は愛し方を知らないのだろうか。 母に捨てられたトラウマから、俺は人に関わりを持つのをやめた。 どうせ、いつか居なくなってしまう存在なのだから…と。 この夢を見た時は、必ずと言っていい程…涙を流している。 もう悲しいという感情すらないのに。 シーツが濡れて…その感触が気持ち悪くて、いつも目が覚める。 目を開けた瞬間、目に入る窓の外の景色を見て…毎回ため息を吐いていた。 なのに、今日は違った。 「何してるの、陸」 「あ、起きたー?」 お互い裸で、俺は足を開いている。 何回かした後なのか、自分の中から陸のものが流れてるのが分かる。 体にも、顔にも、陸のが付いてて。 ベタベタして気持ち悪い。 「絶倫なのは構わないけど、何でこうなってるの」 「鉄壁の防御だったコタちゃんが無防備だったら襲うでしょ!」 「ああ、そう」 どうでもいいけど、痛い。 俺がまさか陸の隣で寝るなんて思ってなかったから、この展開は予想してなかったな。
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