どうしてちゃんと人間

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「こんにちはー」 編集部に足を踏み入れる。少しひんやりしたような、微妙な空気。どうも落ち着かないんだよな。 「あ、先生」 奥から、私の担当をしているAさんがやってきた。なぜだか、少し顔がこわばっている。 「先生、原稿ありがとうございます。あの、ちょっとお話したいことが・・・」 おずおずとAさんは私を奥の小部屋に案内する。何かあったのか。 「どうぞ、おかけください」 テーブルを挟んで向かい合わせに置かれたソファの1つに、私は腰を下ろす。 「先生、いつも面白い漫画をありがとうございます。」 「・・・なにそんなに改まってるの?」 Aさんが、どう見ても不自然すぎる。こんなヤツじゃなかったはずなのに。 「先生、実は・・・」 ひんやりした空気が、さらに部屋中を冷やす。 「なに?」 「『魔法少女どうしてちゃん』・・・打ち切りになりました」
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